現役訪問4(令和4年5月4日)

ゴールデンウィーク期間中の5月4日(水)に、昨夏の現役・OB合同練習会&保護者見学会以来となった現役部員の活動取材に行ってきました。この日は体育館全面の8面を使用し、GW明けの3年生最後の試合に向けて熱のこもった活気あふれる練習が行われていました。現在、部員数は3年生21人、2年生10人、1年生22人の大所帯で、毎年のことながらこの時期の活動は人数が多く、3年生にとっては最後の大会前ということも重なって、練習メニューに頭を悩まされます。

【写真左】体育館前のツツジが綺麗に咲いていました。【右】練習の冒頭でリーダーからの話を聴き、一礼する部員たち。

9時前からウォーミングアップが始まりました。大会も近いので、試合に出場する選手(大会組)と、それ以外の1年生の経験者も含めた2,3年生(控え組)、1年生の初心者(初心者組)という3つのグループに分かれて羽打ち練習にはいり、大会組の選手たちはシングルス、ダブルスと精力的にゲーム練習をこなしていきました。本番さながらに大きな声を出して気合いの入ったゲームが展開されていました。最後の大会に賭ける3年生の強い気迫が感じられました。

【写真左】体育館東側から見た練習風景。手前4面で大会組が、ステージ側で控え組と初心者組が2面ずつ使って汗を流しました。

控え組も部分練習やパターン練習で動いた後、ゲームを行いました。2,3年生が入り混じったグループで練習するときは学年別に分かれて打つことが多くなりがちなので、朝見先生が「どんな行動をすればチームがよくなるか」と話され、上級生と下級生で打ち合うように指導されていました。試合に出ない3年生も8人が最後まで大会組とともに練習に参加しており、下級生の相手をしてあげられる機会も残り少ないので、ぜひ自分たちの心意気を伝えていってほしいですね。

【写真左上】控え組を集めて話をする朝見先生。【左下】初心者組を丁寧に指導する大OBの加藤さん。決して怪しいおじさんではありません! 【右】上級生が1年生に向けてホワイトボードに記した守るべきルール。こうしてバドミントン部の伝統が受け継がれていくのですね。

今年にはいってから、OB会の副会長を務められている加藤勝さんが練習に訪れて指導に加わるようになりました。この日は初心者組の基礎的なフォームづくりのためのトスノックにずーっとつきっきりで、フットワークを戻る位置を直したりラケット面の作り方を教えたりして、熱心に指導されていました。1年生も指摘されたことをすぐにやってみようと意欲的に取り組んでいました。

顧問は3月の年度末で、ベテランの長瀨義行先生が越ヶ谷高校へ、若い野界(のがい)涼太先生が熊谷高校に転出され、4月からは新たにOBの小池祐(たすく)先生(64回生)と、初任の曽根崎晴乃先生が加わりました。小池先生はハンドボール部と、曽根崎先生は音楽部と兼任されていますので、加藤さんが指導に来られるのは主顧問の朝見先生も助かっているようでした。このほかにも35回生の小高さんも来校し、ゲーム後のアドバイスなどをしながら活動を見守っていました。

【写真左】主顧問の朝見先生(左)とOBの小池先生。 【中】控え組の練習を見守るOBの小高さん(手前)と朝見先生。 【右】ラケット面の作り方を指導する加藤さん。

この日は保護者の見学もでき、20人ほどの方々が来校しました。とくに3年生の保護者にとってはコロナ対策のため保護者の試合見学ができないので、高校生としてのわが子の羽を打つ姿を見る時間も限られてきており、いとおしそうなまなざしでお子さんの姿を追っているのが印象的でした。なお、保護者会から部員に飲料の差し入れを頂きました。保護者の方々の自発的な活動で行われているようで、朝見先生も感謝の気持ちを述べられていました。ありがとうございました。

また、バドミントン部の活動がPTA広報誌『大河滔々』に特集されるそうで、広報担当の方3名が取材に訪れていました。顧問の先生にお話を伺ったり、部員の活動をカメラに収めたりして、熱心に取材されていました。こちらからも担当の方にお話を伺うと、バドミントン部が特集として組まれたことはこれまで一度しかなかったので、今回取りあげることになったとのこと。「大きな声を出してとても元気に活動しているので、いい部だなと思いました。こちらも元気を頂きました」と感心されていました。12月に発行される同誌が楽しみです。

【写真左】観戦通路から優しいまなざしで練習を見守る保護者の皆さん。 【右】朝見先生から話を伺いながら取材するPTA広報の方々。

シングルスゲームを終えた直後の副部長・野溝くんに、最後の大会に向けての意気込みを訊きました。「関東大会をめざして団体戦に賭けていたので、県大会に出られずに負けてしまったのはもの凄く悔しかったです。でも今はその悔しさをしっかり切り替えて、最後の試合で全力を出し切って頑張ろうという気持ちになっています」と頼もしい言葉で語ってくれました。朝見先生によると、野溝くんは昨秋の新人大会でも個人戦のシングルスとダブルスで、ともに県大会まであと一歩というところで負けていたということなので、言葉の端々から本当に悔しかった気持ちが滲み出ていました。その思いをぜひ最後の大会にぶつけて、勝っても負けても悔いの残らない試合をしてほしいと思います。

【写真】3年生同志のシングルスゲームでジャンピングスマッシュを放つ提箸くん。向こう側でレシーブしようと構える野溝くん。

取材の前日には、先の南部地区予選で2位通過していた大宮光陵高校との練習試合が行われ、ほとんど負けなかったそうです。大会に向けて弾みがつくといいですね。PTA広報の方も述べられていたように、みなとてもよく声を出して戦う気持ちが前面に表れていました。きっとよい結果が出るのではという予感を感じとりながら、今回の取材を終えました。

【写真上】練習に参加した全部員と朝見先生(3列目右端)、小池先生(最後列左端)

【写真下】3年生と両顧問。最後の大会での健闘を誓って、みんなでガッツポーズ!

次の大会は、学校総合体育大会(いわゆるインターハイ)の埼玉県東部地区予選会・個人戦の部です。5月7日(土)、9日(月)はアスカル幸手で、10日(火)は毎日興業アリーナ久喜で行われます。今回も選手や顧問、大会関係者以外は入場できませんので応援には行けませんが、選手諸君とくに3年生諸君の健闘を祈りたいと思います。

(文責 飛永[26回生])

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