春高、団体も優勝!! 新人大会地区予選(団体戦)速報2
※小池先生のコメントを追記しました。
やりました!! 個人戦のシングルスに続き、団体戦でも春高が東部地区で優勝しました! 団体戦2日目の決勝トーナメントは9月13日(土)にアスカル幸手で行われ、春高は準決勝、決勝と苦しみながらも接戦を制して第1シードの期待に応えるとともに、11月の県大会に東部地区1位校として臨むことになりました。県大会でも春の地区予選がフリーパスになるベスト4をめざして頑張ってほしいですね。
◆2日目(9月13日) 団体戦決勝トーナメント
【準々決勝】春日部 3-0 宮代
複1 ○安藤・忍田 2(21-14,21-11)0 門馬・吉岡
複2 ○根本・稲葉 2(21-17,22-20)0 舟山・大手
単1 ○金 2(21-19,21-13)0 宇津木
宮代は近年、上位に食い込んでくるようになった勢いのある相手。トップダブルを第2ダブルに持ってきて勝負を賭けてきました。それでも春高は動じることなく、根本・稲葉組が相手の野望をくじく勝利をあげて、ストレートで退けました。




[写真]左から順に:①第1ダブルの安藤・忍田組 ②第2ダブルの根本・稲葉組
③第1シングルの金くん ④2コート同時展開で進行
【準決勝】春日部 3-1 叡明
複1 ○安藤・忍田 2(16-21,21-9,21-19)1 入江・渡辺
複2 ○根本・稲葉 2(25-23,21-11)0 高崎・武捨
単1 ●金 1(15-21,21-17,16-21)2 風巻
単2 ○根本 2(16-21,21-17,21-11)1 入江
単3 安藤 1(21-19,18-21,19-16)1 渡辺 ※途中打ち切り
準決勝は昨年まで東部地区で無敵を誇った常勝・叡明。今年は戦力が落ちたといわれるが、伝統の底力は侮れない。予想通りどの試合も接戦となり、手に汗握る展開になりました。
第1ダブルの安藤・忍田組は第1ゲームを失い、第2ゲームは大差で取り返したもののファイナルゲームも1点を争う厳しい競り合い。後半16-14とリードしながら4連続失点で16-18と追い込まれる。大きかったのは18-18から19点目をとったラリー。相手からシャトルを上げさせる形をつくり、後衛から安藤くんが3本連続して強烈なスマッシュを打ち込み、ネット前に上がったチャンスボールを忍田くんが叩き込んで決めきりました。勝負どころで逃げずに攻め続けた姿勢と気持ちが、最終的な勝利を呼び込んだのだと思います。とても意義あるラリーでした。





[写真]第1ダブルの安藤・忍田組の苦しい戦いから
左上:第1ゲームの序盤はまだ余裕の笑顔も 右上:奮闘する二人
左下:ファイナルの終盤18点目を自らのミスで落として気落ちしたが…
左中:マッチポイントの決まった瞬間 左下:抱き合って勝利を喜ぶ
第2ダブルも1ゲーム目は20-17から追いつかれる苦しい展開。延長ゲームもはらはらする場面が何度もありながら、よく我慢して粘る相手を振り切りました。第1シングルスも点数の取り合いで流れが行ったり来たり。終盤に簡単なミスが出てしまい、金くんは無念の敗戦となりました。


[写真]左:高い打点からスマッシュを打ち込む第2ダブルの根本・稲葉組
右:粘り強く接戦に持ち込む第1シングルの金くん
勝負を決める第2、第3シングルスもいずれも接戦。とくに第2シングルの叡明のエースは個人戦で根本くんに負けていて、スタートから気合い十分。根本くんも負けじと応戦しますが、第1ゲームは15-15から押し切られてしまいました。しかし、そこから立て直すのが根本くんの成長している証し。2ゲーム目を13オールから終盤突き放してゲームタイに戻すと、ファイナルは前半からリードを奪い、後半一気にたたみかけて勝負を決めました。隣の安藤くんもファイナルにもつれ込んでいましたが、先に根本くんが勝利したので途中で打ち切り。5マッチすべてがファイナルゲームか延長ゲームにもつれ込む超耐久レースになりましたが、みんなの力で乗り切りついに強豪叡明を3-1で下しました。価値ある勝利でした。


[写真]第2シングルの根本くんから
左:ファイナルの終盤で貴重なポイントを上げてナンバーワンポーズ
右:勝利の瞬間、躍り上がらんばかりに歓喜の気持ちが爆発!
【決勝】春日部 3-1 久喜北陽
複1 ●安藤・忍田 1(23-21,15-21,19-21)2 太田・柳井
複2 ○根本・稲葉 2(21-18,21-11)0 山口・鳥海
単1 ○金 2(21-7,21-7)0 星野
単2 安藤 1(21-16,10-21,20-18)1 太田 ※途中打ち切り
単3 ○根本 2(22-20,19-21,21-17)1 柳井
決勝は準決勝で不動岡をストレートで下してきた久喜北陽。春高が叡明戦でかなり消耗していたので、見守る側はどんな試合になるのか、体力が持つのか、少々心配な気持ちもありました。案の定、第1ダブルは激戦となりましたが、第2ダブルと第1シングルは終始優勢に試合を進め、思いのほか楽な展開となりました。
第1ダブルは1ゲームこそ前半からリードを保ち、延長ゲームを競り勝ちましたが、2ゲーム目以降は明らかに体力的な苦しさからイージーミスが増え、点差を広げられていきました。ファイナルも13-19から19-20まで追い上げる粘りをみせましたが、前半の差が大きく逃げ切られてしまいました。



[写真]左:ファイナルで必死に追い上げる安藤・忍田組
右上:2ゲーム目が終わった後のインタバルでひと息
右下:この日3戦全勝で優勝に大きく貢献した根本・稲葉組
第2、第3シングルは安藤くん、根本くんの順。ほぼ並行して始まり、二人とも第1ゲームをとり第2ゲームを落として勝負のファイナルへ。ともに一進一退の展開で、安藤くんは11-9、根本くんは11-10で前半を折り返します。その後も2試合とも取っては取られ、取られてはまた取り返す白熱の攻防。両校選手の意地がぶつかり合い、最後まで勝負の行方がわからない熱戦となりました。
それでもつねに先手をとり続けたのは春高の方。奇しくも安藤くん、根本くんともに20-17で同時にマッチポイントを迎える劇的な場面。次のラリーを安藤くんが落とした直後、先に勝利の雄叫びを上げたのは根本くんでした。



[写真]左:勝利に向かってガッツポーズの安藤くんと沸き立つ応援席
右上:安藤くんが20点目を奪って王手に二人並ぶも…
右下:最後の一本を勝ちとったのは根本くんでした
試合後、高35回の小髙さんが優勝メンバーへのインタビューをまとめてくれました。
忍田君「優勝できて嬉しいし、ほっと安心したというのもあります。キャプテンとしても上級生としても決勝の北陽戦第1Dで負けてしまったのは悔しい。だけどこれで県大会に向けても皆の練習のモチベーションも更にアップするので頑張ります。新人戦地区予選終わってみて、安藤君との個人戦ダブルスも2位だったのも優勝したかったし、それが優勝だったら安藤君を3冠にしてあげられたのにと思います」
安藤君「良かったです、ありがとうございました。頑張りましたけど、根本君に2回も美味しいところを持っていかれて悔しいです(笑)」←注釈(コレは安藤君と根本君が隣同士のコートで第2S、第3Sを同時進行で進めて、どちらかが勝ったらもう一方は打切りで春高勝利という場面が本日2回あり、2回とも根本君が僅かに早く勝利を決めたため、安藤君はあと1点、2点で勝利の雄叫びをあげそこなったからです)
根本君「この夏の練習や合宿等を頑張ってきて、今日はしっかりと成果を出せたと思います! ありがとうございます。シングルスでは美味しいところを僕が持っていきました!」
金君「自分が叡明戦で勝ててれば、その後の戦いに他のメンバーの負担をもっと少なくできたハズでとても悔しかったけど、そういった事も含めてチームで最後の優勝という結果にも繋がったのかもしれません。団体戦出場そのものは中学でも経験してるので特別の緊張は無かったです。」
金君が1年のある大会時に、2年になったら絶対団体戦メンバーになって頑張る旨の決意を観客席で僕に話してくれていました。そして本当に優勝できたねと言ったら、噛み締めるようにうなずきました。
星野君「自分が団体戦メンバーに入れると思ってなかったので、大会に当たってはまずはここまで頑張ったかなと思います。」
今朝僕に、今日は拍手して応援し続けます! と話していましたが、実際は今大会どうだった? と聞くと、「昨日リーグ戦で出場してまぁ、あっさりとしっかり勝利して終わりましたが、今日準決勝が終わり、根本君がシングルス勝ったもののかなり消耗して終わったので、もしかして自分が決勝で安藤君と組んでの2ダブ出場あるかなと、思いました!でも無かったです!(笑)」と笑顔で話してくれました。横で根本君も笑って聞いてました。
そして1年生の3人
尾上君(昨日は出場したが本日は出場なく)「チームが優勝して、自分ももっと出場してもっと貢献したかったです、そういう悔しさがあります」
稲葉君「出場の嬉しさもあり緊張もあったけど、先輩と組ませてもらって、自分のペースでやれるようになってきたと感じられるところもありました」
宮島君「先輩たちの凄さだったりを感じています。色々と学びがありました」
以上のように答えてくれました。


[写真]左:団体の優勝メンバー。おめでとう!! 右:先生方も加わり全員で喜びの笑顔一同
小池先生より「今年度は私が顧問になって3年目、まずは当面の目標であった新人大会団体戦の県大会出場を果たすことができました。それも東部地区優勝という形で達成することができ、喜びもひとしおです。今年度は部員数が多い分、限られた時間の中でどれだけ無駄なく、効率よく練習できるかを考えて行動するよう選手に言い続けてきました。まだまだ改善すべき所はありますが、部長の忍田を中心にチーム一丸となって練習を重ねてきた成果が勝負の場面で発揮されたのだと思います。また、この夏はOB会会長の加藤先生をはじめ、多くのOBの皆様にご指導賜りました。今回の優勝はそういった諸先輩方や保護者の皆様など、多くの方々のご支援のおかげだと考えております。この場をお借りして御礼申し上げるとともに、今後とも春日部高校バドミントン部の応援をどうぞよろしくお願いいたします」
小池先生も2年前からチームを任され、部員たちと苦楽をともにしてきただけに、今回の優勝は感慨深いものがあることでしょう。苦い思いをしたことも幾度となくあったはず。でも、それらの経験があったからこそ、今回の優勝がより一層輝きを放ち、胸を張って誇れるのではないでしょうか。人間万事塞翁が馬。次なる目標達成をめざして頑張ってくださいね。