団体で県ベスト4! 46年ぶりの快挙!! 新人大会県大会(団体戦)速報
令和7年11月24日(月・振替休日)、くまがやドームで行われた県民総合スポーツ大会兼高等学校バドミントン新人大会の団体戦で、ついに春日部高校バドミントン部が準決勝に勝ち進み、ベスト4に入りました。過去の大会記録を調べると、昭和54年(1979年)インターハイ予選2位以来の県大会ベスト4で、個人戦も含めて実に46年ぶりの快挙達成となりました。
団体戦の組み合わせが決まってからベスト4の可能性は十分あると予想されていましたが、そのチャンスを選手たちは逃さずに最良の結果をもたらしてくれました。
9月に行われた地区予選を1位で突破した春高は、抽選の結果、初戦が南部地区4位の浦和麗明、2戦目が星野(西部2位)と早大本庄(北部3位)の勝者と対戦することになりました。地区1位校はベスト4まで他地区の1位校とは対戦しない方式なので、東部地区を1位で通過したことが大変大きな意味を持つことなのでした。
さらに今回、大宮東(南部2位)や浦和北(南部3位)といったベスト4常連の強豪校とは同じブロックにならなかったことが幸運でした。しかしながら、レベルの高い南部地区は4位校でも侮ることはできず、2戦目の対戦が予想される星野は今春の関東大会に出場している実力校です。しかも、11月に入ってから春高ではインフルエンザが大流行し、1年生は学年閉鎖、部員にも罹患する者がいて大会前には全員が練習に揃う時がほとんどなく、期待と不安の交錯する混沌とした気持ちで大会初日を迎えたのでした。
◆団体戦
【1回戦】春日部 3-1 浦和麗明
複1 ●安藤・忍田 0(14-21,19-21)2 米澤・高橋
複2 ○根本・稲葉 2(21-16,21-18)0 大関・井
単1 ○金 2(13-21,21-15,21-13)1 真野
単2 安藤 1(21-15,20-17)0 米澤 ※途中打ち切り
単3 ○根本 2(21-13,21-7)0 高橋
インフルエンザによる調整不足の影響でしょうか、第1ダブルは思うようなラリーができず、いいところなく敗れてしまいました。ジャストヒットしないショットが目立ち、ショートサービスも浮いてしまうなど、明らかにシャトルを打つ時間が足りなかったと思われます。団体戦では勝てると思っていたダブルやシングルが負けたときこそ、真のチーム力が問われるもの。誰かが負けた分を他の誰かが取り返す。そういう総合力や助け合う力があるチームなのか、試される時となりました。
しかし、選手たちは盛り返しました。沈みがちになりそうな空気を変えたのは第2ダブルの根本・稲葉組。立ち上がりから4-0と相手を圧倒し、11-7とリードして1ゲーム目のインタバル。一時13-14と逆転される場面もありましたが、そこから一気に7ポイントを連取して1ゲームを21-16で先取しました。2ゲーム目は前半リードされますが11-15からここでも6連続ポイントを奪って逆転し、21-18で勝利しました。
タイに持ち込んだことでチーム全体も落ち着きを取り戻し、第1シングルの金くんも1ゲーム目を落としながらも次第に本来の力を発揮して逆転勝ち。他の試合より進行が遅れたため、第2シングルが始まって間もなく第3シングルも並行して進められました。
第2シングルの安藤くんは順当にポイントを重ねていきましたが、2ゲーム目の中盤から相手の粘りに苦しみ時間を要する展開に。その間に第3シングルの根本くんが速いラリーで点差を広げ、両者が同時にマッチポイントを握るという珍しい場面になりました。最後のラリーを取り切れなかった安藤くんに対し、根本くんはしっかりとラリーを決めきり歓喜の栄誉に浸りました。似たようなケースが地区大会でもあり、安藤くんはまたしてもヒーローになり損ねました。




[写真]左上:第1シングルで勝利を決めた瞬間の金くん
右上:第1ダブルの安藤・忍田組は攻めの姿勢をみせるも…
右中:落ち着いて試合に入った第2ダブルの根本・稲葉組
下:並行して試合を進める第2,第3シングルの安藤くん(手前)と根本くん
【準々決勝】春日部 3-2 星野
複1 ●金・稲葉 0(21-23,15-21)2 山岡・榊原
複2 ○安藤・忍田 2(21-15,21-9)0 吉塲(よしば)・岡本
単1 ○根本 2(21-7,22-24,21-11)1 柴田
単2 ●忍田 0(9-21,7-21)2 山岡
単3 ○安藤 2(21-15,24-22)0 岡本
2戦目の相手は予想通り星野高校で、昨年から1年生ながら不動のエースだった山岡くんのいるチーム。春高は2番手のダブルを組み替え、根本くんを第1シングルに据える勝負手で挑みました。
それでも第1ダブルに起用された金・稲葉組は、相手のトップダブルに1ゲームの中盤で逆転して14-11でリードを奪い、終盤でも19-18と再逆転するなど大いに奮闘しました。結果的には0-2で敗れましたが、チームに「やれる」という手応えを感じさせてくれました。
第2ダブルは順当に勝ち、第1シングルも2ゲーム目こそ相手の思わぬ粘りに失いましたが、根本くんは動揺することなく自分のペースを保ち、ファイナルゲームは余裕を持った試合運びで勝利しました。第2シングルの忍田くんは、さすがに強力な相手エースに及ばず、勝負の行方は第3シングルの安藤くんに託されました。
その安藤くん、1ゲーム目は終始余裕のある点差で先取し、2ゲーム目も7-2、11-6、15-11と楽勝ムードで進みましたが、勝利を意識したのかミスが続き、16-17と浮き足立つような展開に。その後、19-19からつねに1点先取してマッチポイントを握るも最後の1点が取りきれません。延長ゲームでもなかなか決まらず、ついに4回目のマッチポイントで放ったスマッシュを相手が返しきれずに決着。ようやく勝ちきることができました。ベスト4への最後の一枚の壁は分厚かった。やはり簡単には勝たせてくれないという教訓でしょう。




[写真]左上:安藤くんが勝ってベスト4が決まった瞬間、観客席も思わず万歳!
右上:第1ダブルで健闘する金・稲葉組
右中:決め球をリターンされ飛び込んだまま立ち上がれない安藤くん
下:抱き合って勝利を喜ぶ選手たちと満足そうに傍を通る小池先生
【準決勝】春日部 0-3 埼玉栄
複1 ●安藤・忍田 0(8-21,5-21)2 五十田(いそだ)・山﨑
複2 ●星野・吉永 0(6-21,9-21)2 山脇・長田(ながた)
単1 ●根本 0(9-21,2-21)2 木山
準々決勝が終わったのが2時半少し前。さすがに腹が減ったので遅い昼食を摂りに行ったのですが、食べ終わって会場に戻ってきたらすでに準決勝は終わっていました。なのでコメントも写真もなしです。ご容赦願います。
【3位決定戦】春日部 0-3 浦和北
複1 ●安藤・忍田 0(12-21,16-21)2 根岸・光部(こうべ)
複2 ●根本・稲葉 1(21-16,4-21,12-21)2 三瀬・中泉
単1 ●金 0(19-21,13-21)2 和田
記録上、準決勝で敗退した2校はともに3位なのですが、来春の関東大会県予選会のシード順を決めるための3位決定戦が行われました。先述のように南部地区はハイレベルで、埼玉栄に続く大宮東と浦和北もここ数年、毎年関東大会に出場している強豪校です。春高も関東大会をめざすにはこの両校と互角に戦える証しがほしいところです。
しかし、残念ながら試合内容を見るとまだまだ差があると感じざるを得ません。第2ダブルこそ1ゲーム目の後半で逆転して先取しましたが、これも急にリズムを崩した相手の変調に助けられたもので、相手が立ち直った2ゲーム目以降は大きく点差をつけられてしまいました。球のスピードもショットの正確さもラリーの継続力も、そしてペースが崩れたときの復元力も、強豪校は数段違うなと感じました。同じ浦和北に敗れたとはいえ、試合内容では春高より川越東(準々決勝で浦和北に1-3で惜敗)の方が優っていた印象でした。




[写真]左上:高体連バドミントン専門部長の池田泰さんから表彰状を受ける選手たち
池田さんは高34回生のバドミントン部OBです。
右上:レシーブする第1ダブルの安藤・忍田組
右中:スマッシュで攻撃する根本・稲葉組
下:3位の賞状を手に喜びを分かち合う団体メンバー
46年ぶりの県ベスト4は輝かしい記録ですが、現役諸君は今回の結果に決して満足しないでほしい。ここ数年の春高の戦績をみると、新人大会の頃に比べて春の結果が今ひとつ振るわない。ひと冬越しての伸び代が足りないということでしょう。筋力トレーニングや基礎体力向上の鍛錬は、地道に継続して成果が現れるもの。冬の間にどれだけパワーアップをはかり、スピードを高められるか。それとともに苦しい局面を乗り越える精神的な強さを育んでいけるか。これからが大きな目標に近づくための、本当の試練の始まりと考えてください。敢えて苦しい練習に自らを追い込む勇気を持って、フィジカルとメンタルの両面の強化に取り組んでいってほしいと思います。
来年4月の関東大会埼玉県予選会、楽しみにしていますよ。

[写真]新たにOB会から寄贈された横断幕を背景に一同で記念撮影
県ベスト4おめでとう!!


