関東大会地区予選会速報(2)

　二日目の競技報告です。本日（４月１５日）の初戦は準々決勝の草加西。初日に第７シードの越ヶ谷高校を２－０で下してムードの盛り上がっている相手です。おそらくシングルと第２ダブルを取りに来るとみて、オーダーは思い切ってエースダブルの佐無田・丘咲ペアを第２ダブルにおいて勝負しました。

　第１ダブルは２年生ペアの岡田・栗原組。大事な試合ということで出だしはやや堅さがみられたようで、序盤でリードを許す展開に。相手に上から攻められるラリーが多く受け身に回ってしまい、14―21で落としてしまいました。２ゲーム目は相手にも気の緩みが生じたようでミスが多くなり、21－17で奪い返しました。
　勝負のファイナルゲームは一進一退の攻防が続き、９―11でチェンジエンドを迎えましたが、そこからサーブミスやサーブレシーブのミスが続いて連続失点し、13－19まで離されてしまいました。その後、よく粘って18―19と１点差まで迫りましたが、あと一歩及ばず無念の敗戦となってしまいました。

　シングルは３年生の高鹿くん。相手は越ヶ谷高校のエースを破った選手で、強敵です。１ゲーム目は終始リードされる苦しい展開となって15―21で失いましたが、２ゲーム目はクリアーやドロップでじっくりとラリーをつなげる戦法がはまり、一時17―12と５点差をつけ優位に立ちました。しかし、そこから相手の決め手が上回って連続ポイントをとられ、最終的には19点で敗れてしまいました。

【準々決勝】春日部　０－２　草加西
　複１　岡田・栗原１（１４－２１、２１－１７、１８－２１）２　鳥屋尾(とやお)・小林
　単　　高鹿　０（１５－２１、１９－２１）０　芦名

【写真】左：対草加西戦から。苦しい展開ながらラリーに勝って雄叫びを上げる岡田・栗原組
　　　　右上：同試合開始直前に訓話する小池先生。下向いてるの、だ～れ？
　　　　右下：同シングルでフォアサイドのスマッシュをレシーブする高鹿くん

　まさかのストレート負けで、茫然とする選手や悔し涙を流したりする選手も。相手校は１年生が新戦力として主力メンバーに加わるなど、１月の大会よりはるかにレベルアップしていました。しかし、決して相手を侮ったということはなく、むしろ相手の力を警戒しすぎて自分たちのペースで試合ができなかったという印象でした。エースの佐無田くんと丘咲くんを使わずに負けてしまったことで、チーム全体としても悔いの残る結果だったと思います。

　残念ながらベスト８で負けてしまいましたが、県大会での抽選順のため順位決定戦をもう一試合行いました。相手は同じく準々決勝で第３シードの春日部共栄に負けた春日部東。昨夏の新人大会地区予選のシングルスで優勝した選手を擁する強豪校です。そのためシングル勝負を避けてダブルス２本でとりに行くオーダーで臨みました。結果は第１ダブル、シングルともに１ゲーム目を失いながらも２，３ゲームを連取して逆転勝ち。試合後の抽選の結果、６位で県大会に挑むことになりました。

【５，６位決定戦】春日部　２－０　春日部東
　複１　丘咲・岡田２（１９－２１、２１－１６、２１－１７）１　今野・福島
　単　　栗原　２（１７－２１、２１－７、２１－１７）１　財部(たからべ)

【写真】左：対春日部東戦から。積極的に攻撃する第１ダブルの丘咲・岡田組
　　　　右上：試合前に整列して挨拶する両校の選手たち
　　　　右下：試合前に円陣を組んで気合いを入れる団体メンバー

【写真】左：ラリーに勝ったあとタッチを交わして気持ちを高める丘咲くんと岡田くん
　　　　中：フォア奥からスマッシュを打ち込むシングルの栗原くん
　　　　右：５，６位決めの抽選の場にやってきた佐無田くん
　　　　　　みんなの思いを背負ったリストバンドをいくつも腕に巻いて臨みましたが…

　目標にしていた上位通過は叶いませんでしたが、今回の結果を糧に変えて、県大会では悔いの残らない試合をしてほしいと思います。試合で負けた悔しさは、試合で勝たないとなかなかリセットできません。関東予選の県大会が終われば、いよいよ３年生にとっては最後の個人戦がすぐ目の前です。そこに繋げるためにも、県大会で納得のいく戦い方をしてください。
　一度の挫折で落ち込むな！　頑張れ、後輩諸君！！

【小池先生より】今大会は第２シードで出場し、最後は６位という結果となり、順位を落とす形になってしまいました。上位入賞を果たすことが目標だったため、非常に悔やまれます。まずはこの結果をしっかり受け止め、何が足りなかったのかをチーム全体で確認し、二週間後の県大会に臨みたいと思います。引き続き応援のほど、よろしくお願い申し上げます。