新人大会地区予選速報(団体戦2)

 9月9日(土)、今日は新人大会東部地区予選会の団体戦2日目です。昨日の予選リーグを1位で通過したベスト8が激突する決勝トーナメントで、9時20分ごろから始まりました。春高の準々決勝は、第3シードの越谷東との対戦。県大会にフリーパス(地区予選なしで県大会に出場権のある者)のトップダブルもいる強豪校です。

準々決勝 春日部 1-3 越谷東
 複1 佐無田・丘咲 1(21-18,15-21,17-21)2 土屋・川口
 複2 高鹿・栗原 2(21-19,21-19)0 竹内・川本
 単1 岡田 0(18-21,14-21)2 坂巻
 単2 丘咲 0(10-21,18-21)2 土屋

 第1ダブルは1ゲーム目を先取し、絶好の展開に持ち込みましたが、次第に攻撃力のまさる相手を防ぎきれず、無念の逆転負けを喫しました。いかに上から下に打ち続けられるかが勝敗を決するというダブルスの基本を、改めて思い知らされました。
 しかし、第2ダブルがよく接戦を凌いでマッチを取り返し1対1のタイに。勝負はシングルスに持ち込まれましたが、オーダーに名を連ねた3人ともシングルスでの県大会出場権を持つ越谷東の壁は厚く、第1シングルの岡田くん、第2シングルの丘咲くんがいずれも敗れ、1対3で敗戦となりました。

【写真】左上:第1ダブルでジャンプしながらドロップを落とす佐無田・丘咲組
    右上:高い打点のジャンピングスマッシュを放つ第2ダブルの高鹿・栗原組
    右中:インタバルで高鹿・栗原組にアドバイスする佐無田くんと岩元くん
    左中:スマッシュを決めてガッツポーズの岡田くん
    左下:高鹿・栗原組の勝利が決まった瞬間、歓喜する応援席とベンチ
    右下:春高応援席の目の前のコートで、相手をバック奥に追い込む丘咲くん

5位決定戦 春日部 3-2 不動岡
 複1 佐無田・丘咲 2(21-10,21-14)0 湯原・一之瀬
 複2 高鹿・岡田 0(17-21,7-21)2 高橋・菊地
 単1 栗原 2(21-10,21-12)0 鈴衛
 単2 佐無田 0(19-21,16-21)2 高橋
 単3 丘咲 2(21-19,13-21,21-14)1 菊地

 5位決定戦に回った春高は、個人戦でダブルスでもシングルスでも苦杯をなめさせられた不動岡との対戦になりました。
 相手は安全を期したか、トップダブルを第2に回し、ダブルスは予想通り1対1のイーブン。ここもシングルスで2勝できるか、ひたすら選手の頑張りにかかってきました。
 先鋒の第1シングルは、1年生の栗原くん。持ち味の丁寧にラリーをつないで粘る戦い方で、危なげなく勝利を挙げました。
 第2シングルはエースの佐無田くん。個人戦で3位と好成績を挙げていたので期待十分でしたが、1ゲーム目を17-14とリードしながらも、相手も必死につないで粘られると先にミスが続いてしまい、逆転されて落としてしまいました。2ゲーム目も積極的に攻撃を仕掛けてくる相手に対し、後手に回ってしまう展開が多く、リードを奪えないまま敗れてしまいました。

【写真】左:第2ダブルでスマッシュを打ち込む高鹿・岡田組
    右上:ネット前で1ゲーム目のマッチポイントを叩き込む第1シングルの栗原くん
    右下:勝利をめざすも武運なく力尽きた佐無田くん 泣くなサムタ、また這い上がれ!

 エースが敗れて苦境に立つ中、それでも第3シングルの丘咲くんが猛奮起。個人戦で県大会出場権を争いながらも負けた相手に全くひるむことなく、ファイトあふれるプレーで終始先行。第1ゲームでは18-13から追いつかれる苦しい展開にもかかわらず、強気に攻めてゲームポイントを取り切りました。2ゲーム目は後がない相手もスマッシュを連発し、押し切られるラリーが多くなり失ってしまいました。
 しかし、このゲームで体力を消耗した相手はファイナルゲームに入るとミスが目立つようになり、序盤から丘咲くんがラリーを支配して終始優位に試合を進めました。最後も鋭くスマッシュを打ち込んで勝ちきり、見事に個人戦で敗れたリベンジを果たすとともに、チームを勝利に導きました。不利が予想されていただけに大きな大きな勝利で、堂々たる金星でした。

【写真】左上:1ゲーム目にスマッシュを決めて雄叫びを上げる丘咲くん
    右上:第1ゲームのゲームポイントを握り、スマッシュを打ち込む丘咲くん
    右中:2ゲームの途中でヘアピンを捌く丘咲くん
    下:マッチポイントを決めてライバル不動岡高校に勝利した瞬間

 選手の活躍に保護者の方々も応援に駆けつけてくれて、この日は佐無田くん、鈴木遥斗くん、岡田くん、栗原くんの親御さんが熱心に拍手と声援を送ってくださっていました。これからも多くの方々にご子息の勇姿を応援していただければと思います。

 今回の大会では、不動岡というライバル校を上回ることができたのは大きな収穫でした。しかし、ベスト4の壁はまだ厚く、これからはその壁を乗り越えられるよう精進を怠らないでほしいと思います。次の団体戦は年明けて1月中旬になります。その間にしっかり練習を積んで、さらなる成長した姿をみせてくれるよう期待します。現役諸君、これからも決して驕ることなく心身を鍛え、自己を磨いていってください。

【写真】団体戦のメンバー  よく頑張りました!
    後列左から:栗原くん、岡田くん、高鹿くん、岩元くん
    中央:鈴木遥斗くん
    前列左から:丘咲くん、佐無田くん

●小池祐先生のことば:「新チームとなって初めての団体戦でしたが、個人戦の勢いそのままに、メンバー一人ひとりが持てる力を発揮してくれました。今回は団体での県大会出場は叶いませんでしたが、来春に向けて良い経験ができたと思います。今回戦った団体メンバーだけでなく、部員全員が普段の練習から意識を更に高め、チーム全体のレベルアップが必要だと感じました。今後は年齢別シングルス大会、並びに個人の県大会に向けて精進して参ります。今後とも応援のほどよろしくお願いします」

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